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ゴムと岩と粉

この前Twitter上で
土足でマットを・・・とか
シューズで地面を歩いて・・・とか
書いてあるのを見かけたので独断と偏見での書き殴り♪
ゴムと岩と粉_c0173794_1334634.jpg


まずシューズに泥が着いたまま登るのはやめようね!
これ基本なのですが理由はわかりますか?

クライミングエリアにあるような土は大体の場合
岩が砕かれてできた細かい粉を含んでいます。

その粉で岩をこすると岩をヤスリがけしてるようなものなんですね。
純粋なゴムであれば削れない岩もこのような粉が付いていると削れます。
このあたりは紙やすりの原理と全く同じです。

なのでシューズに泥が付きやすい状況を作るのはやめましょう!

シューズで土の上を歩くのは勿論
ボルダーマットに泥を付けるような行為も望ましいとは言えませんよね?


これと同じ理屈がブラシにも言えます。
「ブラシは豚毛が岩を傷つけなくていい」とか言う人もいますが
豚毛でもナイロンでもポリプロピレンでも岩は削れません。

でもそのブラシに泥が付いてたら削れちゃうんですね〜

ブラシをチョークバックにつけて腰を下ろして泥だらけとか
棒の先にブラシをつけて使い終わったら土の上に投げ捨てるとか・・・

どうなんでしょうね?

ブラシをよく使う人はちっちゃいシートでも持って行って
それの上に置くようにしたりするといいのかもしれません。


このあたりのロジックを単純化して書いてみましょう。
岩を傷つけるかどうかは単純に鉱物の硬度と擦る側の物質で決まります。

岩よりも硬度が低いもので擦る限り岩は傷つきません。
同じ、もしくは硬度が高いものでこすると削れていきます。

同じ硬度のものでも強く押し付ければそれだけ多く削れます。
指先に着いた泥よりもシューズに着いた泥のほうが
強く押し付けられる分より多く岩を削ることになります。


だから気をつける順番は
1.シューズに泥をつけない
2.スタンスに泥をつけない
3.ホールドに・・・以下略


外ボルやる人ならわかると思うけど
出だしのスタンスが一番削れてるでしょ?

現実的にはブラシやホールドで削れる量とは比較にならないほど
シューズで削られちゃってます。

だから岩が削れるとか考えるなら
まずはシューズに着いた泥を丁寧に落とすのが一番です!
出来ればスタンスに乗っている泥も落としてあげましょう。

ゴムと岩と粉_c0173794_1351833.jpg


おまけ

クライマーに関係ありそうな鉱物を
馴染みのあるモース硬度で列記。

ダイアモンド 10 こんなの岩場にあったら大喜びw
石英 7 花崗岩、チャートの主要鉱物
長石 6〜6.5 花崗岩、安山岩の主要鉱物、いろんな種類がある
鉄 4.5 ワイヤーブラシとかはこのあたり
方解石 3 石灰岩の主要鉱物
爪 2.5

ちなみに無水炭酸マグネシウムは硬度が3.5です。
石灰岩にチョーク使うとしっかり削れます(ーー;)
特にチョークでべったりのホールドをスタンスにした場合は・・・

今までの流れで使うことが当然なのかもしれないけど
ちょっと考えるべき部分なのかもしれません。

大好きな岩の事をもうちょっと知りたい人の参考ページ
Commented by こばやん at 2013-06-25 00:41 x
そこまで言い出したらキリがないなぁ~。
ま、金ブラシは拙いけどね。
Commented by アイロン at 2013-06-25 20:42 x
こばやん
そこまでがどこのことを言ってるかわからないけど
チョークの事だとしたら岩への影響は
金ブラシ+花崗岩<チョーク+石灰岩だよ?

by kunkung | 2013-06-18 13:22 | クライミング | Trackback | Comments(2)