2010年 11月 02日
姿勢と筋肉と持久力
今日は久しぶりにクライミング関係のネタですよ〜
実は職業病の腰痛歴が長い私、今までにいろいろな治療院に行って
色々と聞きかじってそれをアイロン理論でつなげてみると
何となく見えて来ることがあるんですね〜
ただし、私の理論が間違ってても責任は取りませんよ(笑)
そんなこんなで姿勢とクライミングパフォーマンスの
微妙な関係を追ってみましょう。
まずそもそも「姿勢がよい」とはどういう状態なのでしょうか?
凄く簡単に言うと自分の体重を骨で支えて
多くの筋肉がリラックスしていられる状態を言います。
逆に言うと筋肉が力を入れて体制を整えなければ
維持できない状態を姿勢が悪いと言うんですね。
猫背そり背、腹が出る尻が出る、膝が曲がるetcすべてそうです。
当たり前の話ですが地球上で2足歩行する限り
体の重心は踵からつま先までのどこかの範囲に収まっているはずです。
たとえば猫背(頭が前に出ている)の人の場合、
背中やお尻が後ろに下がることで重心のバランスを取っています。
イメージ図で示すとこんな感じでしょうか。
黄色〜赤の線は筋肉を示していると思ってください。
頭が前に出ることによって崩れたバランスを
体の他の部分が後ろに下がることによって補っています。
非常におおざっぱな図ですが概念を理解するには十分だと思います。
理屈で言うと一カ所だけが悪いと言うことは
あり得ないはずなんですね〜
ここで問題になるのが力を入れ続けている赤い線で示した筋肉です。
猫背の場合、ずり落ちそうな頭部を
背中側の筋肉郡で一生懸命支えている状態になります。
具体的には姿勢を保つための筋肉(=インナーマッスル)がまず疲労するのですが
それで支えきれない場合はアウターマッスルも動員することになるようです。
そして筋肉は緊張状態が続くと硬直してきて
あまりコリや痛みを感じなくなってきます。
また重さを直接支える曲がった骨の外側の筋肉(赤)だけでなく
内側の筋肉(オレンジ)も疲労硬直するようです。
この状態に至ると曲がった関節が非常に伸びにくい状態になります。
またこの段階で間接自体にずれが生じ始めるようです。
板の間や畳の上にテントマットを引いて上を向いて寝てみましょう。
重心がまっすぐな人はまっすぐな床の上でも普通に寝ていられます。
両耳の真下〜のど仏に至るあたりは張ってませんか?
鎖骨の下や内股の付け根部分などは?
仰向けで落ち着いてて寝ていられない人は要注意ですよ〜
筋肉が硬直化するとデメリットがたくさん!
1.柔軟性が無くなる
間接を支えるための筋肉が硬直化するので柔軟性が著しく落ちます。
2.筋持久力が低下する
パフォーマンスロッククライミングによると
最大筋力の30%くらいまでの筋力を使っている限り
乳酸がたまらない(パンプもしない)とあります。
たとえば姿勢の維持に筋力の10%を使ったとすると
パンプしない30%のうち10%をすでに使っている事になるので
見かけの筋持久力は本来の2/3に減っちゃいます。
もし20%使ったら1/3、5パーセントでも5/6まで減ります。
3.故障しやすい
筋肉が硬くなれば故障しやすい、当然ですね
4.回復が遅い
力を入れ続けてる筋肉は血流が鈍いので回復が遅くなります、これも当然ですね。
とくに柔軟性や筋持久力の部分は大問題ですね!
ただでさえ硬いとパワークライミングになりがちなのに
さらに持久力まで落ちちゃうなんて〜
ではなぜこのような状況になってしまうのでしょうか?
理由は色々考えられるのですがまた次回
つづく・・・予定