アームバーの科学

ジャミングの科学もとうとうアームバーまで来ちゃいましたね。
この辺り、本当はナバラーの方が強そうなんだけど
勢いに乗ってガシガシ書いちゃいましょうwww

このくらいのサイズのクラックを登ろうとするとどうしても
クラックから体が外に吐出されちゃうんですよね。

文字だけだとわかりにくいからひらひら姉様をモデルに
写真で説明をしていきましょう(水色部分はクラックの内側想定です)。
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赤丸が重心でここは引力で常ね真下にひかれています。
それに抗う形で肩や左膝や右足などで緑矢印のように踏ん張るのですが
重心とのズレで常に黄色矢印のような体を外に吐き出す力が加わるのです。

しかもこの状態から体をあげようとすると
どうしても写真の右斜め上方向にしか力を加えられないから
動こうとするともっと吐出されて「ぜ〜は〜」しちゃいます。

ここで書くアームバーの使い分けはそのまま
どうやって体が吐出されないようにするかの方法論なので
その辺りをポイントに見てもらえるとわかりやすいかな?

私が使うアームバーは3種類あるのですが上半身を固定する基本は全て
肩の後ろ側とガストンのオポジション+アームバーになります。

ガストンのポイントは左肩がクラックに入ってることと
ガストンが左肩付近にあるところです、離れてると余計な力を使います。


1.手を伸ばしたアームバー
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教科書に出てくる典型的なアームバーですね。
純然たるワイドではあまり使わない気がするけどどうなんでしょ?

クラックがフレアしてると奥にフィストとかハンドが決まったりするし
カチとかがクラック内にあったりするとこの形になりやすいですよね♪

でも純粋なアームバーとして考えると
上腕二頭筋フルパワーですぐパンプしてくるし
支持力もそれほどないので私は使わないことが多いかな〜(^_^;)

実はこうすれば良いなんて情報があれば是非教えて欲しいw


2.手を曲げるアームバー
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私の場合純粋なアームバーでは一番使います。
左肩の近くで手のひらを押し付けるようにしてます。
肘は後ろ側のカベに押し付けることが多いです。

これのメリットは上半身の固定を4種類に分けられるところです。
前方向が右手ガストン+左手のひらで後ろ方向が左肩+左肘です。

実際に登るためにはロックしている4つのどれかを解除する必要がありますが
そのあたりのムーブが一番スムーズに行える気がします。

足で体を摺り上げる時には必然的に左肩のロックが外れるのですが
その時に左肘がフォローに入れます。

右手のガストンを動かすときは左手のひらがフォロー

左手の肘と手のひらを動かすときは肩とガストンでロック

こんな感じで常に上半身がクラックから吐き出されないようにできるから
手がかりのないワイドクラックを登るときは一番使い勝手が良い気がします。


3.手を下にするアームバー
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これは右手のガストンが凄くしっかり効いて
それ一本あれば体が吐出されないような状況で使います。
どっちかというとアームバーというかプッシングですね。

左手でプッシュしながら右手のガストンで耐えて体を上げていきます。
上記の手を曲げるアームバーとは違う筋肉を使うから
これが使える時はなるべく使ったほうが楽です。

でもこれが使えるほど右手が決まる幸せワイドには少ないよね〜

もうちょっとクラックが広がると両手プッシュができるから楽なんだけど
そのサイズはまた次回〜


P.S. ひらひら姉様モデルありがとう♪


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by kunkung | 2015-07-07 20:41 | クライミング | Trackback | Comments(0)

リービテーションの科学

リービのやり方なんて私が書いちゃっていいのか微妙ですが
細かいことは気にせずにさっくり書いてみましょう♪
アイロン流リービの具体的なやり方です!


写真ではハンド+ハンドのリービで説明しますが
やり方はハンド+フィストでも変わらないのでまとめていきますよ〜

この説明では左足上で右側に体を傾けるバージョンのやり方で、
反対向きは手足が全て反対方向になるだけです。
両方できるようになると良いと思います。


・まずは手の決め方

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クラックに腕を沿わせるように縦に左手をセットします。
この時手首は真っ直ぐです。

そうすると手の厚みで赤線のようなスロットがクラックの中に出来ます。

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出来たスロットに右手でハンドジャムを決めます。
これでリービテーション完成!
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上から見るとこんな感じ。

普通のハンドジャムと一緒で
力を抜いた状態でスタックするところを探して
そこから力を入れるとパワーセーブ出来て楽ちんです。

フィストの場合は右手がフィストになるだけです。
スロットにフィストジャムをきめる感覚で
ちょっと奥の方にフィストを決めると楽です。


・次は足の決め方
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フットジャムが効くならそれでOK、ちょっと広いようならば
足の甲と土踏まずを捻るようにジャミングを決めます。

左足はなるべく高めにジャムをきめて右足は低い所に残します。
右足で体重を支えて左足で体が剥がれないように頑張ってねじります。

左足と右足の距離で上半身を支える形になるので
この距離をなるべく広く取るのがポイントです。

地面からこの状態を作るのはそれほど問題なく出来ると思います。


・ムーブ
ここからがリービの核心です。

リービは両手でジャムを決めてるので手を動かすときに
そのままだと一瞬ノーハンド状態になっちゃいます。

それをフットジャムとレイバックでこなすのが私のやり方です。
実際にどうやっているか見てみましょう♪

1.体を右に傾ける
2.右手を抜いてガストン
3.レイバック気味に左手を上に上げる
4.上げた左手に右手を重ねる
5.正対に戻ってリービ体制に
6.足をあげる
7.1に戻る

ポイントは右手を抜くときに左手は手のひらを平側に、
肘を反対に時計回りにねじっている部分と
足をあげるときにはポンピングで上げるってところです。

文章にするとすごく簡単ですね!

それを動画で見るとこんな感じ。






このやり方だとプロテクションをレイバック体勢で取ることになるから
そこで体力を消耗しちゃうのが難点かな〜
でも微妙なサイズのクラックをかなり安定して登れるからオススメです。

他にもっと良いやり方があったら教えてちょ♪







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by kunkung | 2015-06-24 19:35 | クライミング | Trackback | Comments(0)

ワイドの科学

マニアックなワイドクラックの世界に突入するジャミングの科学へようこそ。
でもワイド登りって一口で言っても技術的には多岐にわたっています。

アイロン日記ではザクッとしたワイドの分類をしてから細かい技術を書いていきましょう。

ポイントになるのはジャムを効かせる体の部位とクラックの幅です。
上半身で言うと肩、肩甲骨、背中、 下半身は足首、膝、お尻
この辺りがクラックに入るかはいらないかで状況がかなり変わるんですね〜
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1.オフフィスト
フィストは駄目、でも肩も膝も入らない、、、厳しいサイズですよね〜
上半身はにっちもさっちもいかないのですが
足はフットジャムがギリギリ使えるくらいのサイズなので比較的安定しています。
腕が獣系の人は上腕ジャムが決まります。

ここで使える技術は上半身がハンド+ハンドのリービテーションとか上腕ジャム
下半身はフットジャムになります。


2.アームバーサイズ
肩はギリギリ入る、でも膝は入らないサイズ。
これもかなり厳しいサイズです。

アームバーがなんとか効き始めるけど、背中まで入ってないから不安定。
フットジャムはプアになってきて足の甲と土踏まずのジャムとかちょっと大変になってきます。

ここで使う技術は上半身がアームバーとガストンで耐えるかリービ、
下半身が上記の変形フットジャムです。
アームバーのほうが上体が壁にくっついて楽だけど
リービ(ハンド+ハンド〜フィスト)の方が動きやすいよね。



3.ニージャムサイズ
ワイドクラックも膝まで入ると一安心ってサイズ、でもおしりは入らない。
上半身はアームバーも腕が曲がる上に肩甲骨の押し付けられて楽になるし
リービ(ハンド〜フィスト)とのセットも使いやすくなってきます。
下半身はニージャムがバッチリ効くと一休みできます。
ただ反対の足はねじりの動きでジャムとかだんだん厳しくなってきます。

ニージャムサイズから下はその場にいるのは比較的楽だけど進むのは辛いサイズです。


3.オフィドゥス
お尻が半分くらい入ると体も半分くらい入ります、でも頭は入らない。
半身とアバウトな表記をする技術書もありますが
クラックに入れて体を保持できる部位はお尻なので
このブログではお尻が半分をオフィドゥスと考えます。

このサイズになると大殿筋とか大腿四頭筋とか大きめの筋肉を使うので
体力的には多少楽になるような気がしなくもないのですが実際にやると凄く辛いです。

ここで使う技術は上半身がアームバーとガストンの組み合わせか
フィスト+フィストのリービテーションなんだろうけど
このリービは決まってる気がしなくて怖いんだよね〜(^_^;)



4.スクイーズチムニー
頭やお尻まで含めて全身ギリギリ入るサイズ。
背中を壁に押し付けられると一気に楽になるよね♪
上半身はチキンウィングかプッシングかを使うことが多いですが
下半身のヒールトゥージャムがバッチリ決まれば上半身を使うことは少ない気がします。

因みにスクイーズはヘルメット推奨派の私が唯一悩むサイズです。
理由はヘルメットがクラックにハマって落ちると首吊りになる可能性があるから。
殆ど落ちないサイズだからどっちのリスクが高いのかナヤミドコロですよね〜


5.チムニー
上記以上のサイズでクラックの中でかなり自由に動けます。
そしてセットできるギアが無いのでプロテクションからも自由になります(^_^;)
落ちないサイズでは有るんだけど10m位ランナウトするとなぜか感傷的に・・・w

使う技術は狭めのチムニーだと上半身がチキンウィング
下半身はニー&フットとか膝を折り曲げてニー&ヒップとか。
サイズが上がるとバック&フットと根性ですね。


次からはワイドで一番いやなオフフィストサイズでのリービを書きましょう。


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by kunkung | 2015-06-23 19:06 | クライミング | Trackback | Comments(4)

グリグリの科学 2.0

以前にグリグリの科学を書いてからはや5年!
月日が経つのは早いものですね〜 シミジミ
時代はグリグリ2になりやりかたも随分かわったのでおさらい。
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まず、当たり前ですが説明書を読みましょう(笑)
ここに書いてあることはそれ以上の部分についてです。
またここの情報を元に事故が起きたとしても責任は持ちません。

オウンリスクでお願いしますよ〜


・ホームボジション
みんなビレイをするときにどういう体制を取ってますか?
右手は何処にあって左手は何処にあって・・・

通常状態の時にどういう体制でいるとビレイに必要な処理が
スムーズに行えるかを考えてホームポジションを決めましょう。

私の場合は下記のとおりです。
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まず右手ですが中指〜小指メインでロープを握りつつ
人差し指はグリグリの出っ張りの下を支えます。

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その状態で親指をカムの上に置いておく。
これが私の右手のホームポジションです。

PETZLの説明書に有る繰り出しの右手と同じですね。

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左手は普通にクライマー側のロープを握って全体図はこんな感じ。
ポイントはグリグリが下にぶら下がるような状態であるってことです。
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この状態からだと繰り出しもワンアクション
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手繰り上げもワンアクションでこなせます。

そしてクライマーがフォールした時は右手を握りこんで
余裕があれば一手繰りしてあげると落下距離が短くすみますね♪

この方法を採用するだけでグリグリのビレイが凄くやりやすくなるからオススメです♪



・グリグリを下にぶら下げる意味

これもちゃんと意味があります。


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グリグリが下の状態ではロープの出口は赤矢印になります。
逆に上に来た時は黄色矢印です。
この距離はハーネスやカラビナにも寄りますが15cmくらいでしょうか?

グリグリにかぎらずビレイにおける繰り出しは
左手のスタート位置から伸ばしきるまでの長さが1ストロークになります。

なので左手は下にあったほうが一度のストロークが長くなるので
繰り出しが素早くできることになります。

その時に右手はグリグリを押し下げているのですが、
ストロークが足りなかった場合でも押し下げ分の15cmを
引かれるに任せて繰り出すことが出来ます。

片手で15cm以上リーチ差がある人って少ないでしょ?
リーチが短くて繰り出しに苦労している人でも
グリグリを使うと15cmくらいは差を埋めてくれるんです! あ〜素敵♪

ちなみに突然ロープをひかれた時、
---例えばロープが足とかに絡まないように捌こうとした時とか---
そんなときにも15cmの余裕があれば対応がかなり楽になります。



・ロアーダウン

説明書には左手レバーを引ききって
右手でスピードをコントロールするように書いてます。
本当は説明書のの通りやれば全く問題ないんだけど
左手のレバーだけでコントロールするとがくがくしますw

確かにせっかくグリグリ使ってるからレバーを緩めてカムを使いたい気持ちもわかりますw
実際私も使っているのですがそこにはちょっとしたコツが。

実はグリグリ2のカムは弱い制動〜強い制動の2段階にわかれています。
私はこの弱い制動をかけながら細かい部分は右手でコントロールしています。

弱い制動が効くレバー位置は使い慣れてくると何となく分かります。
それまではちょっと多めにレバーを引いておくとガクガクしないで良いですよね♪


・使うカラビナについて

グリグリで使う安環は角が鋭角なD型を使用すると
メジャーアクシスの位置でカラビナが安定するのでお勧めです。
当然だけどゲートはロープが干渉しない左側でね!

因みに男性は小さいカラビナがオススメです。 
理由? それは・・・


おわり



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by kunkung | 2015-06-09 22:22 | クライミング・ギア | Trackback | Comments(0)

ビレイの科学 その3

この前書いたビレイの科学では具体的なデバイスや方法論にはあまり触れずに
ビレイヤーが行うべき仕事(結果)について言及しました。

そこで書いたことを出来るのであれば基本的にはどんなやり方でもOKなんだけど
実際には理想的なビレイを出来ないこともあります。

こういうこと書くと落石とか心臓発作とか極端なイメージをしちゃいがちですが
実際にはチョークが目に入ってクライマーを見てられないとか
前回のトライで疲れちゃって集中力が続かないとかw
ちょっとした部分だけど危ない場面は多々あります。

本当は全ての場面で集中してビレイしてくれる人が一番なのですが
現実的に人間の集中力には限界があるし
ヒューマンエラーが起きないことを前提としたシステムより
エラーが起きてもバックアップ出来るシステムのほうが安全性が高いので
そのあたりもカバーしたビレイヤーのほうが安心感があって良いですよね♪
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ということで私が勧める「ビレイの三種の神器」
・手袋
・ヘルメット
・グリグリ2(他のブレーキアシストデバイスでもOK)

当たり前ですがこれらを使わないからと行って絶対に事故などを起こすわけではなく
この道具を使ったから絶対安全なビレイにもなりません。

同じ状況で使ってる場合と使ってない場合を比べると
事故や危ない事になる確率が低くなるだけです。

ビレイにかかわらず安全に関しては近道が有るわけではなく
ロジカルに地道に危険を排除していくのが大事なんですよ〜


・手袋に関してはここでも書きましたが私はビレイデバイスの一部だと考えています。
そもそもビレイとはビレイヤーの運動エネルギーを・・・ってうんちくは
上のリンクをたどって読んでもらうとして手袋してると
万が一ロープに引きずられて倒れても手を怪我しにくいんです。

人間痛みがあると力が抜けるものだから
熱かったり手をずったりすると本能的に力が抜けたりロープ離したりします。
手袋してれば相当痛みをカバーしてくれます。

あと指皮のためにも手袋はしておいたほうがいいですよ〜


・ヘルメットもね、頭ぶつけると一瞬クラッと来るんだよね。
これも人間そういういきものだからしょうがないの。

そもそも論的にビレイって1本目プロテクションの下でするものでしょ?
だからトラバースルートとかでない限りクライマーが
ヌンチャクとかカムとかヘキセンの束(実話)とか落とすと
ビレイヤーに直撃する可能性が高いわけです。
あと出だし核心だとクライマーが落ちてくることもあるしねw

ビレイヤーがクラクラしてる時に落ちなきゃ良いんだけど
必ずしも落ちないわけじゃないし
逆にふらついたビレイヤーがクライマーを引っ張ることも考えられるから
ヘルメットはしてくれてるビレイヤーのほうがイイな〜


・最後はグリグリ!
ダブルロープ使うまではグリグリ2以外のデバイスは考えられないと思ってたけど
最近はATCを使う人の気持ちも多少は分かりますw
でもシングルロープに限って言えばグリグリ2だよね〜

結局最後の最後、ビレイヤーが手を離したちゃった時のバックアップって
こういうブレーキアシストタイプのものしか無いんだよね。

これ言うと「グリグリだから必ず止まるわけじゃない」って言う人もいるんだけど
ATCとかは確実に落ちるでしょ? 
どっちが安全性が高いか考えるまでもないのです。

懸案だった操作性もグリグリ2になって全く問題無くなりました。
ダブルロープを使う人は慣れの問題でATCと悩む部分はあると思うけど
シングルロープしか使わない人はグリグリ2がオススメです。

勿論ほかのブレーキアシストタイプでも良いんだけど
信頼性とか※マジョリティのメリットを考えるとグリグリ2がオススメだよね〜

※マジョリティのメリット
周りの人が同じものを使っていると自分が変なことをしている時に
色々とアドバイスを受けられる可能性が高いのです。



ここで書いた道具はあくまでも同じ条件で比較すると安全性の高いものです。
使いこなせていないとか、このギア使うから安全マージンを削るととかすると
悪い方向に行くことも往々にしてあります。
基本的なことを守った上で使いましょう。

おわり







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by kunkung | 2015-05-29 18:49 | クライミング | Trackback | Comments(0)

フィストは簡単にと思ったのに書きたいことが溢れだして
2回に突入したジャミングの科学へようこそ。

フィストジャムは手先のジャムだけでなくて
体全体のムーブもちょっと絡んでくるんですよね〜
今回はその辺りを書いてみましょう。
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・ポンピング
フィストジャムをきめる場合、手首がクラックの中に入っているか
外に出ているかでムーブが大幅に変わってきます。

手首がクラックの中に入る場合手首の左右方向の動きが制限されて
必然的に肘の左右位置が決まってきてしまいます。
要するに肘がクラックの真正面に来ないとジャムが出来ないんですね。

あとは自分で握り拳をつくって全ての手と肘が一平面上に並ぶ体制が
両手ともジャムを決められる体制ということになります。

実際には上の手が順手で下の手が逆手と言う形で
ポンプアップするように徐々にずらして行く登り方が殆どです。

逆に手首がクラックの外に出る状況なら
ハンドジャムで登るように順手を交互に出して大きなムーブで登ることが出来ます。

逆にハンドでも手首がクラックの中に入って肘の位置が固定される場合
フィストと同じように(ハンドの場合は上の手が逆手、下の手が順手)
ポンピングで登ることが多くなります。



にゃん手
これは指の第三関節をきめるフィストの場合は手首を予め曲げていたほうが
狭い部分にも入りやすいのでセットで場合が多いです。


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これの他にハンドジャムでの手首の内転でも話しましたが
予め手首を曲げた状態でジャムを決めると
次の一手を遠くまで伸ばすことが出来ます。

また手首がクラックの外に出やすいので
これはフィストジャムの順手で交互に手を出す場合に有効です。

ただし1手あたりの筋力消耗は高いから
素早く抜けられるメリットと消耗のデメリットで天秤にかける必要があります。

メリットばかりの技術ではありませんが
引き出しとして持っておくと有効ですね♪





何だかんだでフィストサイズまではフットジャムがよく決まるから
いかに足で登るかが重要ですね。
フィストと関係ない落ちだけどフィスト偏はここまで〜w






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by kunkung | 2015-04-14 20:54 | クライミング | Trackback | Comments(0)

フィストジャムの科学

ちょっと間が開いたけど再びジャミングの科学の時間です。
今回のお題はフィストジャム。

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私はフィストジャムに関しては3つの方法に分けて考えています。
まずは手首付近のボトミング、そして握りこみによるジャム、
最後が指の第三関節のボトミングです。
今回はこれを一つづつ説明していきましょう。


1.手首付近のボトミング
これは簡単で手首から指先方向に広がっている部分(赤)を
岩のスロット状の部分に引っ掛けてあげるジャムです。
まさに上の写真みたいな感じ! 決まれば殆ど力いらずです。
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これをフィストに入れていいのか疑問なのですが
手の形は握りこんでるからフィストでいいでしょうw

大体の場合親指側は骨が小指側は小指球筋が岩に当たります。
硬くて痛みの出やすい親指側が上手くフィットする場所を探すのがポイントです。
小指側は筋肉で多少の融通がくからね〜



2.握りこみによるジャム

これが一番オーソドックスなフィストジャムです。
ゲンコツを握りこむと多少幅が広がるのですが
その広がる力でジャミングを決めます。

理屈は簡単、でもやり続けるのはなかなかの力が必要です。
岩の凸凹を見つけて人差し指の第三関節部分をうまく凸凹に引っ掛けたり
逆に小指球筋を凹みにハメたりと工夫しながら登ると力をセーブしやすいです。
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人差し指の第三関節から手首にかけての部分(青の点線)を
岩に押し付けられると摩擦が増えて楽になるけど
このあたりは岩の形状と手のサイズに依存するから必ずは難しいよね。

あと私は疲れたら前腕の筋肉でジャムしてますね。
これは意外と楽ちんでオススメです♪




3.指の第三関節のボトミング

痛いのきました〜! の関節ジャム。
フィストだとちょっと狭い時に有効なんだけど・・・
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フィストの最小幅って親指の当たりを想像する人も多いんだけど
実は指の第三関節あたり(緑の部分)が一番広いんです。

具体的に手のワキ部分を押してみるとわかるけど緑以外の部分は
押されるとそれにともなって凹みますが緑の部分は凹みません。

だから幅の狭いフィストジャムは第三関節さえ入ってしまえば
あとは手を押し込んでフィストをきめることができるんですね〜

凸凹が多い岩で上手く関節をフィットさせてあげると
支持力も出てかなり有効なテクニックになります。

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第三関節を入れるときはこんな感じで親指と小指をくっつけて
なるべく幅を狭めてクラックにつっこんで手を握ります。

でもその状態から拳を握りこむのが痛いです、え〜痛いです。

ワイドハンドで何とかなるならソッチのほうが良いのですが
こっちも痛いからナヤミドコロ・・・・(^_^;)





+αで親指を脇に添えるパターン

オフフィストの場合によくやりますが私の場合は殆ど前腕ジャムで代用しています。
ただしクラックの奥行きがない場合や逆にフレアしてたりして
クラックの奥にジャムを決めなきゃいけない時とかは使います。

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きまりが悪いし痛いし・・・これもできれば使いたくありませんね〜



長くなったから続きは明日w




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by kunkung | 2015-04-13 21:34 | クライミング | Trackback | Comments(0)

ブログは続くよいつまでものジャミングの科学へようこそ
今回は指の使い方です。
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ハンドジャムを使うときに指を使うとか使わないとか
いろいろは流儀が有るようですが私は使えるものは全て使います♪

具体的には親指以外の4本の指をクラックの内側に押し付けることで
保持力アップを狙ってるんですがちょっとしたコツがあります。

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ジャムをきめるときにはここで書いたように手の甲部分(赤)から
フィットさせるのですが今回もその基本を遵守します。

手の甲をフィットさせてジャム筋(青)をふくらませて
それから

ハンドジャムは基本的にジャム筋(青)を膨らませることによって
手の甲(赤)とのオポジション決めます。
そこから指先(緑)だけを入れて保持力をアップさせています。

指を曲げる時もジャム筋と手の甲の関係は全く変わら内のがポイントです。
下の写真のようなジャムはNGです。 が。。。
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クラックの幅がハンドだとスカスカだけどフィストが入らないなんて
オフハンドサイズだとこのジャムを使うことがあるんですね〜
一部でワイドハンドジャムと言っていますがただの力技ですw

ただ力技と言っても手の甲側が少しでも面で接するところを探して
そこでジャムをきめるのが大事になってきます。
力を使うのと力任せは違いますからね〜♪



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by kunkung | 2015-03-24 21:06 | クライミング | Trackback | Comments(0)

読んでる人がいるのかいないのか不明なジャミングの科学ですが
そんなの関係なくひたすら突っ走っちゃいますよ〜
今日は手首の内転!
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ジャミングの科学1.0ではこの角度をハンドジャムの基本としてましたが
簡単なクラックでは手首を真っ直ぐにするパターンもありかなと(^_^;)

この手首の内転ですがメリットは2つあります。
1・タイトハンドやフレアハンドでも順手ジャムが決まる。
2・次の1手を大幅に伸ばすことが出来る。

逆にデメリットは前腕の消耗です。

まず何故タイトハンドやフレアハンドでも順手ジャムが決まるかというと
写真のように手首よりもクラック側にジャム筋が入ってくるからなんですね〜
下の写真みてもわからない人は昨日の日記をもう一度読んでね♪
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逆手ほどジャム筋が入るわけではありませんが
このくらい入れば十分なクラックも多いはずです。

このあたりはハンドがバッチリのカサブランカは登れたけど
ジャク豆のタイトハンドが突破できない人がよくハマってる部分です。

斜上してるクラックでは先行する手は逆手でごまかせるけど
もう片方はどうしても順手になるからね〜

そしてもうひとつのメリット、リーチを伸ばせる部分。

人間の手首は一般的に小指側には曲がっても親指側にはあまり曲がりません。

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私の場合はこのくらいの可動域です。

まっすぐジャムを決めた場合、手首の可動域の関係で
ジャムを決め直さない限り肘の位置も固定されてしまいます。

この状態で次の一手を出すには肘を曲げて肩を引きつけるのですが、
当然この一手であがれる距離は肘〜肩までの長さ×2+肩幅分だけです。

これに対して手首を曲げた状態でジャムを入れると
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ジャムを決めた後予め手首を曲げた分だけ肘を動かすことが出来ます。
この動きだけで+40〜50cmは先に手を伸ばせるんですね〜
また肘が壁から離れる分、懐に余裕が出来てフットジャム決めるのも楽々♪

私の登りを見て1歩がでかいな〜なんて思ってる人が多いようですが
ロングリーチに産んでくれた両親に感謝しつつ
他の努力もちゃんとしてるわけですwww

ただジャムを決め治せるような状況だと
最初の引きつけは手首まっすぐで
体が上がってきたらジャムの角度を変えるのが
一番筋力をセーブできていいかもしれません。





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by kunkung | 2015-03-23 21:06 | クライミング | Trackback | Comments(2)

ハンドジャムの科学 -1

調子に乗って書き続けるジャミングの科学へようこそ
前回とどっかぶりのハンドサイズに突入です〜

ジャム筋を使わないシンハンドは前回書いたから
ここからはジャム筋の使い方をメインに書いていきますよ〜

ちなみにアイロン的クラックサイズの分け方はこんな感じ

フィンガー   指がきまる
オフフィンガー 指はスカスカするけど第三関節は入らない
シンハンド   第三関節は入るけどジャム筋が入らない
タイトハンド  ジャム筋がかろうじて入る
ハンド     ジャム筋が全てて入る
ワイドハンド  ジャム筋と手の甲だとスカスカ
フィスト    げんこつサイズ
ワイド     それ以上のサイズ


まずはハンドジャムがどのようにクラックの中で
決まってるのかについてもう一度考えてみましょう。
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ハンドジャムは青矢印の筋肉をふくらませて
緑矢印の部分とオポジションを作ってジャムを成立させてます。

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この筋肉をジャム筋と言います、正式名称は母指球筋ですが
クラック界ではこれで通ってしまうのでもうそのままw


具体的なジャムの決め方はこんな感じです。
1・まず手の力を出来る限り抜く
2・手をクラックに入れて脱力状態でも引っかかるところを探す
3・ジャム筋に力を入れる

この時のポイントは2の時で、手の甲がフィットする位置を探して
ハンドジャムをきめることが多いです。

理由は手の甲は硬いので岩の凹凸にフィットさせることが出来ず
その状態では痛いし支持力が低くなるし良いことが無いからです。

ここまでが総てのハンドジャムに共通する基本になります。

そこからは順手と逆手だったり手首の内転具合だったり
クラックサイズとかフレアとか細かい部分への対応だったりするんだけど
細かく分けて書いていく予定です♪


続く






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by kunkung | 2015-03-21 20:58 | クライミング | Trackback | Comments(0)