ビレイの科学 その3

この前書いたビレイの科学では具体的なデバイスや方法論にはあまり触れずに
ビレイヤーが行うべき仕事(結果)について言及しました。

そこで書いたことを出来るのであれば基本的にはどんなやり方でもOKなんだけど
実際には理想的なビレイを出来ないこともあります。

こういうこと書くと落石とか心臓発作とか極端なイメージをしちゃいがちですが
実際にはチョークが目に入ってクライマーを見てられないとか
前回のトライで疲れちゃって集中力が続かないとかw
ちょっとした部分だけど危ない場面は多々あります。

本当は全ての場面で集中してビレイしてくれる人が一番なのですが
現実的に人間の集中力には限界があるし
ヒューマンエラーが起きないことを前提としたシステムより
エラーが起きてもバックアップ出来るシステムのほうが安全性が高いので
そのあたりもカバーしたビレイヤーのほうが安心感があって良いですよね♪
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ということで私が勧める「ビレイの三種の神器」
・手袋
・ヘルメット
・グリグリ2(他のブレーキアシストデバイスでもOK)

当たり前ですがこれらを使わないからと行って絶対に事故などを起こすわけではなく
この道具を使ったから絶対安全なビレイにもなりません。

同じ状況で使ってる場合と使ってない場合を比べると
事故や危ない事になる確率が低くなるだけです。

ビレイにかかわらず安全に関しては近道が有るわけではなく
ロジカルに地道に危険を排除していくのが大事なんですよ〜


・手袋に関してはここでも書きましたが私はビレイデバイスの一部だと考えています。
そもそもビレイとはビレイヤーの運動エネルギーを・・・ってうんちくは
上のリンクをたどって読んでもらうとして手袋してると
万が一ロープに引きずられて倒れても手を怪我しにくいんです。

人間痛みがあると力が抜けるものだから
熱かったり手をずったりすると本能的に力が抜けたりロープ離したりします。
手袋してれば相当痛みをカバーしてくれます。

あと指皮のためにも手袋はしておいたほうがいいですよ〜


・ヘルメットもね、頭ぶつけると一瞬クラッと来るんだよね。
これも人間そういういきものだからしょうがないの。

そもそも論的にビレイって1本目プロテクションの下でするものでしょ?
だからトラバースルートとかでない限りクライマーが
ヌンチャクとかカムとかヘキセンの束(実話)とか落とすと
ビレイヤーに直撃する可能性が高いわけです。
あと出だし核心だとクライマーが落ちてくることもあるしねw

ビレイヤーがクラクラしてる時に落ちなきゃ良いんだけど
必ずしも落ちないわけじゃないし
逆にふらついたビレイヤーがクライマーを引っ張ることも考えられるから
ヘルメットはしてくれてるビレイヤーのほうがイイな〜


・最後はグリグリ!
ダブルロープ使うまではグリグリ2以外のデバイスは考えられないと思ってたけど
最近はATCを使う人の気持ちも多少は分かりますw
でもシングルロープに限って言えばグリグリ2だよね〜

結局最後の最後、ビレイヤーが手を離したちゃった時のバックアップって
こういうブレーキアシストタイプのものしか無いんだよね。

これ言うと「グリグリだから必ず止まるわけじゃない」って言う人もいるんだけど
ATCとかは確実に落ちるでしょ? 
どっちが安全性が高いか考えるまでもないのです。

懸案だった操作性もグリグリ2になって全く問題無くなりました。
ダブルロープを使う人は慣れの問題でATCと悩む部分はあると思うけど
シングルロープしか使わない人はグリグリ2がオススメです。

勿論ほかのブレーキアシストタイプでも良いんだけど
信頼性とか※マジョリティのメリットを考えるとグリグリ2がオススメだよね〜

※マジョリティのメリット
周りの人が同じものを使っていると自分が変なことをしている時に
色々とアドバイスを受けられる可能性が高いのです。



ここで書いた道具はあくまでも同じ条件で比較すると安全性の高いものです。
使いこなせていないとか、このギア使うから安全マージンを削るととかすると
悪い方向に行くことも往々にしてあります。
基本的なことを守った上で使いましょう。

おわり







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by kunkung | 2015-05-29 18:49 | クライミング | Trackback | Comments(0)