グランドフォール検証-1 カムの間隔 

先日のグランドフォールについて深く反省しながら検証です。
1回だと書ききれないから今回はカム間隔について。

実際にどのように登りどのように落ちたのか、
リアルに起きた事と私の考えを交えながら書いてみましょう。

ルートの名前 カヌー
グレード 5.11ab
ルートの長さ 30m
OSトライだった

私のオブザベではダブルクラックのあたりの浅そうなフィンガーと
その上のワイド部分が難しそうに感じた。

上部でタマ切れを起こすと悲惨なので簡単なところは
節約しながら登る予定だった。

クラックの幅に変化があるのでところどころハンドが決まり
レストポイントが豊富にありそうなので行き詰まったら
クライムダウンしてレストしながらムーブを考える作戦で登った。

ヘルメットをするか悩んだ末、上部のワイドで
引っかかることを恐れて着用せずに登った。

持っていったNP
エイリアン 青〜黄色 各1
マスターカム 3〜4 各1
キャメロット 0.3〜0.75 各1
キャメロット 1〜3 各2
キャメロット 3.5-6 各1
DMMナッツ1〜7 2セット

カム合計19本 ナッツ合計14本

単純計算で1.5m登るごとにカム1本使うとピッタリ30m行けるはず。
ただしOSトライですべてのカムをピッタリ使い切るのは至難の業だし
特にこのルートは長くて上部が見にくいからタマは多少多めに残しておきたいところです。


c0173794_22423396.jpg

かねちんさんに撮ってもらった写真を見ながら検証してみましょう。

写真上の長さはビレイヤーの身長を参考に適当に引いただけです。
しかもパース(写真上の遠近感)を無視しているので目安程度に考えてください。


実際のプロテクションセット

・紫矢印 c2 ヌンチャクで延長
 テラススタートのルートなので出だしでまずは1本目のカムをセット

・黄色矢印 c0.75 ハンドにぶら下がってセット
 グスグスしたワイドを部分を越えて2本目のカムをセット

・紺矢印 マスターカム3とc0.5 アンダーハンドでセット
 ハンドからオフフィンガーに変わるところで3〜4本目の固めどり

・赤矢印 c0.3 フィンガーにぶら下がってセット 抜けたカム
 悪いオフフィンガーを越えて、カヌー下のハンドゾーンを飛ばして
 ダブルクラック左のオフフィンガー部分にセット。
 右クラックはフレアしていてセットには不適当だった。

・緑のフォールライン
 オフフィンガーに耐えながら最後に決めたc0.3カム(赤矢印)の
 直下にフットジャムを決めて立ち上がろうとしたところでフォール。

 殆どランナウトしてないのですぐに止まると思ったが
 c0.3が外れその下のc0.5(紺矢印)が最終プロテクションになる。

 落ちながら後ろにある枯れ木の枝を(多分足で)へし折り
 ひっくり返って頭からテラス下の緩傾斜部分へ、
 頭が下になった状態でビレイヤーの下約2mの位置で停止。
 

写真で見直しても「ロングルート登るときはこんな間隔だよね〜」
と思うようなプロテクションの決め方です。

カムが外れなければそれで万事OKだったのですが
実際にグランドフォールしてしまったので
何らかの対策をしないといけませんね。

考えられる方法は・・・

1.ランナウトが嫌ならカムを大量に持っていく!
2.ナッツでバックアップを取る
3.ルート下部ではグランドしやすいから容赦なくカムを使う

現実的には持って行けるカムの量にも限界はあるし
セットする体力(てかパンプ)にも限界はあるから
外れやすいスモールカムでは固めどりしたりバックアップを取って
大き目サイズのカムでランナウトするのが正解ないんでしょうか?


つづく
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Commented by いーづか at 2012-08-12 02:31 x
結論に概ね同意です。
やはり一本外れたらグラウンドフォールするようなシチュエーションでそれがキャメ0.3サイズなら、絶対落ちない自信がある場所以外はつっこまないでバックアップ取るのが正解な気がします。
Commented by アイロン at 2012-08-12 22:26 x
いーづかさん
やっぱりそうですよね〜 
スモールカムはちょっとした拍子で外れるって事を考えて
もう少し慎重に登るようにします。
他にも何か方法があれば教えてください。
Commented by at 2012-08-21 17:59 x
どうでも良い情報かもしれませんが、ロープのたるみはほとんどありませんでした。流す、と、たるみは別物です。
Commented by アイロン at 2012-08-21 19:13 x
あっき
フォール前後の状況を考えれば驚異的に少ない落下距離だと思います。
たるみどころかフォール中に一回手繰ってもらった感じでしょうか?
グランドしてからの冷静な指示など見習うべき点もたくさんあり
このあたりは次回の検証でまた書きたいと思ってます。
情報ありがとうございます。

by kunkung | 2012-08-11 17:09 | クライミング | Trackback | Comments(4)